フリーWi-Fは無料で使えて便利ですが、個人情報の漏えいや、ウイルス感染といったリスクも伴います。
フリーWi-Fiを利用する前に、7つの落とし穴や、対策方法などを知っておくことをおすすめします。
ココでわかること
あわせて読みたい
フリーWi-Fiの7つの落とし穴
フリーWi-Fiの利用には、以下のリスクが伴います。
7つの落とし穴
- アカウントの乗っ取り被害
- 個人情報の漏えい
- ウイルス感染 (マルウェア)
- 不正アクセス
- 通信内容の盗聴(盗み見)
- 位置情報の不正取得
- 他者攻撃への加担(遠隔操作)
7つの落とし穴について詳しく解説していきます。
アカウントの乗っ取り被害
フリーWi-Fiの中には、悪意のある人が設置した不正なネットワークも存在します。このフリーWi-Fiに接続し、SNSやメールなどにログインすると、ログイン情報を盗まれるリスクがあります。その結果、TikTokやLINEなどのアカウントが乗っ取られ、不正に利用されてしまうといった結果になります。
個人情報の漏えい
不正なWi-Fiスポットは、ユーザーの個人情報を盗むために設計されていることがあります。そういったWi-Fiでは、接続したデバイスの情報や、ユーザーが入力・送信した内容が丸見え状態となります。特に、クレジットカード情報や住所、名前などの重要な情報が盗まれると、それを元に詐欺や不正利用が行われる危険性があります。
ウイルス感染 (マルウェア)
フリーWi-Fiを利用中に不正な広告やリンクをクリックすると、マルウェアがデバイスに侵入するリスクがあります。このマルウェアによって、(1)デバイスの情報が盗まれる、(2)他者に無断で操作される、(3)意図しない広告が表示される、といった被害が発生することがあります。
不正アクセス
パスワードが設定されていないものや、セキュリティが弱いフリーWi-Fiは、第三者に簡単にアクセスされるリスクが高まります。デバイスに不正アクセスされ、カメラで撮影されたり、音声を録音したりと、意図しない操作が行われる可能性があります。
通信内容の盗聴(盗み見)
中間者攻撃(Man in the Middle Attack)と呼ばれる手法です。これは、ユーザーとインターネットサービスの間に攻撃者が割り込み、通信内容を傍受したり、改ざんします。
位置情報の不正取得
自分の居場所や移動履歴などが第三者に知られ、個人のプライバシーが侵害される危険性があります。
他者攻撃への加担(遠隔操作)
自分のデバイスが、他のネットワークやサービスへの攻撃の道具として利用されるリスクがあります。例えば、多数のコンピュータを使用して一つのターゲットに対して同時多発的に攻撃を行うDDoS攻撃があります。
リスクへの対策方法
数が多くなってしまいましたが、以下の対策を参考にしてみてください。
リスクへの対策方法
- 不明なWi-Fiアクセスポイントには接続しない
- なりすましのWi-Fiではないか確認する。
- 鍵マーク(パスワード)のついているWi-Fiを選択する
- Wi-Fiの自動接続を許可しない。(手動によるWi-Fiのオンオフ)
- URLに気をつけ、「https」から始まるサイトだけ見る
- クレジットカード情報などの個人情報を入力しない
- 個人情報が含まれるアプリを使用しない
- ログインが必要となるページにアクセスしない
- セキュリティーソフトやVPNサービスを利用する
- フリーWi-Fi用のスマホを持つ
- フリーWi-Fiを利用しない
リスクへの対策方法を解説します。
不明なWi-Fiアクセスポイントには接続しない
Wi-Fi接続時に表示されるアクセスポイントに、知らないものや怪しい名称が表示されている場合には要注意です。これらは、攻撃者が設置した「悪意のあるWi-Fiスポット」の可能性があります。こういったWi-Fiに接続してしまうと、瞬時に情報が盗まれるリスクがあります。特に公共の場所で不明なWi-Fiに接続することは避けましょう。
なりすましのWi-Fiではないか確認する。
正規のWi-Fiと名前が似ている、もしくは全く同じ名前の「なりすましWi-Fiスポット」が設置されていることがあります。有名な飲食店や施設といった場所に設置し、私たちを待ち伏せしています。似ているWi-Fiスポット(SSID)がある場合には、スタッフさんや案内板などから確認するよう心掛けましょう。
鍵マーク(パスワード)のついているWi-Fiを選択する
鍵マークがついているWi-Fiは、パスワードが必要なセキュアな接続であり、第三者による不正アクセスのリスクが低いものです。パスワードが不要な「鍵マークがついていないWi-Fi」は極力避けるようにしましょう。
Wi-Fiの自動接続を許可しない。(手動によるWi-Fiのオンオフ)
スマホやPCの設定でWi-Fiの自動接続をオフにすることで、不要なWi-Fiへの接続を防ぐことができます。自動接続がオンになっていると、悪意のあるWi-Fiに知らず知らずのうちに接続してしまうリスクが高まります。
また、Wi-Fi自体のオンオフを手動で切り替えるようにしておくことも有効な手段の一つです。
URLに気をつけ、「https」から始まるサイトだけ見る
「https」で始まるウェブサイトは、情報のやり取りが暗号化されているため安全性が高いサイトです。反対に、最後の「s」がない「http」で始まるウェブサイトは暗号化されていないため大変危険です。訪れたページのURLをしっかり確認するようにしましょう。
クレジットカード情報などの個人情報を入力しない
フリーWi-Fiを利用している時は、クレジットカード情報や住所、氏名などの個人情報の入力は避けるべきです。特に金融情報などは狙われやすく、10年後、20年後、自分がお爺さんお婆さんになってから、、、と長期的な被害を受ける可能性が高いです。
個人情報が含まれるアプリを使用しない
個人情報の漏えいによって、友だちや取引先にも迷惑がかかる可能性があります。メールアプリや、銀行アプリなど、個人情報が保存されているアプリの利用は避けるようにしましょう。
ログインが必要となるページにアクセスしない
SNS(ライン、エックスなど)やメール(Outlook、Gmailなど)といった、ログインが必要なページにはアクセスしないようにしましょう。ログイン情報が攻撃者に盗まれ、乗っ取り被害のリスクが高まります。
セキュリティーソフトやVPNサービスを利用する
セキュリティソフトは、不正なアクセスやマルウェアからデバイスを守る役割があります。VPNサービスは、インターネット接続を暗号化し、通信内容を保護する効果があります。これらを、デバイスに入れておくことで、フリーWi-Fi使用時の安全性が高まります。
フリーWi-Fi用のスマホを持つ
日常のスマホとは別に、フリーWi-Fi専用のスマホを持つ対策方法です。あまり現実的な方法ではないかも知れませんが、個人情報やアカウントが漏洩するリスクを低減することができます。
フリーWi-Fiを利用しない
最も安全な方法は、フリーWi-Fi自体を避け、利用しないことです。自分用のモバイルWi-Fiなどを持ち歩き、パソコンやスマートフォンを利用することが理想と言えます。
【おすすめ】フリーWi-Fi以外に、安全にインターネットを利用する方法
以下の2つが挙げられます。
フリーWi-Fi以外に、安全にネットを利用する方法
- スマホのテザリングを利用する
- 自分だけのWi-Fiを持っておく
安全にネットを利用する方法を解説していきます。
スマホのテザリングを利用する
テザリング機能によって、スマートフォンをWi-Fiルーターのように使うことができます。※テザリングとは、スマートフォンが持つモバイルデータ通信機能を使用して、Wi-Fiネットワークを共有する機能のことです。
テザリングを利用すると、タブレットやノートパソコンなどのデバイスをインターネットに接続することができます。不特定多数がアクセスするフリーWi-Fiとは異なり、自分専用の安全な通信環境を確保することができます。
ただし、テザリングを利用する際には以下の3点に注意しましょう。
テザリングの注意点
- スマホのギガを消費してしまう(データ通信量の消費)
- スマホのバッテリー消費が早くなる
- バッテリー自体の劣化につながる
スマホのギガを消費してしまう
スマホのギガを共有するため、加入しているプランによってはギガを使い切ってしまう可能性があります。また、大量のデータを利用すると、通信制限がかかる場合もあります。利用プランの内容を確認し、無駄なデータ通信を避けるよう心掛けることが大切です。
スマホのバッテリー消費が早くなる
テザリング中のスマホは大忙しです。自分の通信だけではなく、他のデバイスの仲介役もこなさなければならなりません。当然ながら、電力消費が加速してしまいます。「これまでは1日持っていたバッテリーが半日でなくなってしまった。」なんてことも。
バッテリー自体の劣化につながる
バッテリーの充電頻度が増えることで、バッテリー自体の寿命が短くなる可能性があります。また、テザリングで大忙しのスマホは熱を持ちます。その状態で給電するとバッテリー自体の劣化を招きます。バッテリーの温度が高い状態で充電を行うと、内部での化学反応が過度に活発化し、これが劣化を招く要因となります。特に、高温のまま長時間充電を続けると、バッテリー内部の電解液が蒸発しやすくなるなどの問題が生じる可能性がありますので注意しましょう。
スマホやバッテリーが熱くなった場合は、一旦使用を停止し、涼しい場所で自然に冷ましてから充電することがおすすめです。また、熱くなりやすい環境(直射日光の当たる場所など)での使用や充電は避けるよう心掛けるとよいでしょう。
自分だけのWi-Fiを持っておく
公共の場所でインターネットを利用する際、フリーWi-Fiに頼るのではなく、自分専用のWi-Fiを持っていると安心です。モバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)とも呼ばれるデバイスは、専用の通信回線を使用します。そのため、フリーWi-Fiのような第三者による攻撃のリスクが極めて低くなります。
モバイルWi-Fiルーターで安全にネットを利用する
モバイルWi-Fiルーターを利用するようにすれば、フリーWi-Fiほどのリスクを考える必要がなくなるため、安心してネットを使えることでしょう。モバイルWi-Fiルーターは多くのサービス提供者が存在します。異なるプランを提供しているので、あなた自身の生活スタイルや予算に合わせて選ぶことができます。持ち運べるWi-Fiのため、仕事利用だけではなく、旅行や出張先、外出時にも安全にネットを楽しむことができます。
また、スマホの通信障害が起きた時にも「もう一つの回線」として利用できる、頼もしい存在となってくれるでしょう。
無制限タイプがおすすめ
データ量に上限がないモバイルWi-Fiであれば、動画や音楽などを思う存分に楽しめます。外出先でタブレットを見て楽しんだり、パソコンも使えるようになります。より柔軟に、快適なネット生活ができることでしょう♪
ブロードWiMAX(関連記事)であれば、最安級の料金で使うことができます。スマホキャリアを比較の例として挙げますが、アハモ(ahamo)が100GBで4,950円と考えると、ブロードWiMAXの料金は破格と言えます。
ブロードWiMAX | アハモ |
無制限/月※1 | 100GB/月 |
1,397円/月 ~4,818円※2 | 4,950円/月※2 |
ブロードWiMAX
データ容量 | 上限なし/月 |
契約期間 | 2年 |
※アクセスが集中している場合があります。
あわせて読みたい