今回のテーマ:「WiMAXの通信速度の改善」
「WiMAXの速度をもう少し早くすることはできないですか?」
といった内容の相談を受けました。特にビジネスで使っている方は、クライアントとのデータの共有にWiMAXを使うことが頻繁にあるかと思われます。やはりスピード感は大事ですよね。もたもたしてると話が先に進みませんし、何より時間が勿体無いです。
今回の相談者は大学生です。通信速度が早いWiMAXの魅力に惹かれ契約しました。
しかし、実際に使ってみると思っていたよりも速度が遅く感じたようです。
相談者
WiMAX速度の理論値が高いので使ってみましたが、実際は50Mbpsくらいしか出ませんでした。一緒にいた友人が持っていたポケットWi-Fiよりは速かったのですが、もう少し早くすることはできないのでしょうか?
この記事では、パソコン利用時にWiMAXの速度を2倍以上早くする方法をご紹介します。
WiMAXの速度が遅くなる原因とは?
電波の干渉
他の機器の影響がある
Wi-Fiでの通信は他の機器が発する電波の干渉を受ける性質があります。そのため、他のWi-Fi、Bluetooth、電子レンジを切ると速度が改善されることがあります。
接続方法の違い
Wi-Fi接続とUSB接続
Wi-Fiは他の機器の影響を受ける可能性が高いため、USB端子のあるパソコンの場合はUSB接続をすると良いでしょう。また、Wi-Fi接続の場合は、電波干渉が少ない802.11ac(5GHz)での接続をおすすめします。
利用する機器の問題
速度は、OSやCPU、Wi-Fiモジュールなどの性能に左右されることがある
使っている機器の性能によることがあるため、スマホなどの一部の機器ではWi-Fiの最大速度の上限がある場合があります。
パソコン利用時にはWiMAXの速度をかなり早くできる
状況にもよりますが、次の方法を試すことで約1.5倍〜4倍くらいまでWiMAXの速度を早くすることができるでしょう。
WiMAXをUSB接続して使う
他の機器からの影響を受けないように、WiMAXとパソコンを直接USB接続してインターネットを使いましょう。
WiMAXとパソコンを接続すると、Speed Wi-Fi Next setting toolのショートカットアイコンが表示されますので、クリックしてインストールしましょう。
Speed Wi-Fi Next setting toolを起動すると、ログイン画面が表示されます。ログインしたら完了です。ちなみに、ユーザー名は「admin」、初期パスワードは「IMEI番号の下5桁」です。IMEI番号は本体に記載されておりますのでご確認ください。
※充電しかできないUSBもあるため、通信+充電ができるUSBか確認しましょう。
WiMAXの周波数帯を変更する
周波数帯域を電波干渉が少ない5Ghz(802.11ac)に変更しましょう。
設定方法:設定/通信設定/Wi-Fi設定/周波数/5GHzを選択→DFSチェックが始まる。
ブリッジモードを使う
通常は、複数の端末をWiMAXにつなぐことができます。例えば、パソコンとスマホ、タブレットを同時につなぐことが可能です。すべての端末でインターネットが使えて便利ですが、インターネットと各端末の間にWiMAX機器が存在していることになります。間に入ったWiMAXの機器は、それぞれのデータを変換するなどの処理をしているため、スピードが遅くなります。
ブリッジモードにすると繋げる端末は1つのみになりますが、データの変換や振り分けなどを行う必要がないため速度が早くなります。積極的に使っていきましょう。
設定方法:設定/通信設定/ブリッジモード/オンにする。
パソコンじゃなくても多少は速度を上げることは可能
USB接続以外は有効
WiMAXの周波数帯を変更する
他の機器の放つ電波の影響が受けにくい周波数帯域にすることで速度低下を改善します。5GHz(802.11ac)での接続に切り替えましょう。
設定方法:設定/通信設定/Wi-Fi設定/周波数/5GHz→DFSチェックが始まる。
ブリッジモードを使う
ブリッジモードにすると繋げる端末は1つのみになりますが、データの変換や振り分けなどを行う必要がないため速度が早くなるのです。1つの端末のみを使う際は積極的にブリッジモードは使った方が良いでしょう。
設定方法:設定/通信設定/ブリッジモード/オンにする。